5月19日木曜日
早朝5時26分 JR自宅最寄駅から輪行。
大阪駅で京都線に乗り換え大津で下車した。
コインロッカーに服や輪行の道具を預けて外に出た。時計を見上げてみるとまだ7時過ぎだった。
早朝に輪行したのにはわけがあり、通勤ラッシュを避けたかったからに他ならない。それでもそこそこ混んでいたので大きな壊れやすい荷物を持っている者にとっては、乗車中の1時間半強は苦痛そのものだった。
その分、到着してその苦痛から解放されサドルにまたがったときの気分の高揚は経験した者しか知り得ないことだろう。
しかし、輪行中になぜかサドルの高さが縮んでいたため再調整して出発。
大津駅から琵琶湖までは約800mの一直線の下りだ。
今日は琵琶湖一周約160kmを走破する予定で来た。ほとんどが平坦なので平坦区間を平均35km/hで走れば信号で止まったり上りに時間がかかったとしても7時間あれば回れるという計算だ。
そうすれば自宅に16時頃までに帰れるはずだから。今日はうちの娘の誕生日なので下校時間に遅れる訳にはいかない(しかられたくない)。
もともとボクは滋賀県大津市出身なのでこのあたりの地理には詳しいので迷うことはない。北上して行くにつれ未踏の地に入って行く事になるがそれまでは安心だし、地図を見ている限りほとんど湖岸道路沿いに進めば大きな問題は起きないはずだ。
あっという間に駅から下って琵琶湖に到達した。到達したら(ほぼ直角にぶちあたる)右(南)に曲がり琵琶湖沿いに進む。淡路島の時もそうだけどなぜか水面(海や湖や池など)が見れると気分が落ち着きながらも妙に気分が高揚するのは不思議だ。
進んで行くうちにすぐに気づくことがあった、それは釣り人の多さだ、今まで数えきれないほどこの道は通っているけど、こんなに釣り人を見たのは初めてだ。なるほど釣りは早朝に多いものなんだなと納得。
気持ちよく約3kmほど南下して行くと近江大橋に当たる、これを渡り琵琶湖の東岸を反時計回りに走って行く。
ここからそこそこ本気でペダルを回して行くこととなる。地元だといっても自転車で琵琶湖周辺を北上した経験は無いので若干おっかなびっくり状態。でもそんな心配は無用だった、意外としっかり自転車用に考えられた道が整備されていたからだ。
平日の早朝ということもあるのだと思うけど走行の妨げになるものがほとんどなく順調に進んで行けた。
ただ実は2つほど自分自体に問題を抱えていた、そのひとつがメカトラブルで輪行する前に当然気がついていたのだが、Di2のリアディレイラーがシフト出来ないという本来ならそれを解消出来なければ走行なんかしてられないはずだけどDHバーにもシフトスイッチがあるのでどうにか平坦はこれがあれば大丈夫だと思っていた。でもいずれ上りになるまでには直す必要があることはわかっていたが、順調に進んでいるので後回しにしていた。それともうひとつのトラブルがけっこう致命傷でトライアスロン用に装備したサドルがボクには合わず股間がとても痛いのだ、しかも左側だけなのだ。なので前後左右あちこち微妙に位置をずらして試すも全く解消出来なくてどんどん痛みが酷くなってきていた。
そうこう考えているうちに琵琶湖大橋に到達。大津駅から約23km眺めもけっこういいし横風が少しきついけど楽しく走行。
橋のたもとにあったコンビニには数人のサイクリストが休憩していた、今から北上するのかな?
先ほどのトラブルとは別にじわじわと心配になってきていたことがあった、それは滋賀県の市役所が用意しているサイクルマップをダウンロードして持っていたのだけど、駅から走行し始めて2時間28分で走行距離約47km、近江大橋を渡ってからは平均速度30km/hを少なくとも保っているのに地図を広げて現在位置を比べて、あとどれくらいの距離がありそうか目分量で比較してもどうひいき目に見ても50km近く走行してきたはずなのに残りが5倍近くあるように感じる。
ううぅぅぅぅぅぅーん?
どうゆーこと??
全長が160km(多く見積もって180kmだとしても)で50km来たならば残りは3倍以内のはず。でしょ?
あと4倍だとしたら2時間半×4=10時間
あかんやん絶対間に合わへんし!!!
おかしいよな淡路島とほぼ一緒の距離やったら7時間あったらゴールできるはずやん?
それにどっちにしてもこのサドルでそんな長時間乗ったら股間が死滅するか、名前はわからんけどサドルに削られている骨が消滅するかやで!
ということで時刻10時ちょっと前で場所は近江八幡市に入って長命寺を越え沖島に近いところで引き返すこととなりました。次回は時間制限が無い時に再挑戦しよう!
といことで国道26号線で南下して行きます。さて、あとはゆっくり帰ればいいだけなんで何か記念になるものでも食って帰りたいなという考えが今度は加速。知らない方にサイクリスト(しかも走りに本気の場合)の説明をしておくと自転車から離れることは想定していないため鍵なんていう重量物は携帯していないので店に入るとしてもサイクリストもOKの店か、外に自転車を立てかけていても店内から常に見通せる店ぐらいにしか利用できないのです。
それやったらやっぱりいつもの浜大津辺りにあるカフェで琵琶湖を眺めながらランチするか、途中でよさげな店があったらそこにするか?と自問自答。
長命寺の交差点にある橋を渡ると30分ほど前に通った時にはなかったたこ焼き屋さんのワゴンが出没してるのを発見!
近づいて店主に「注文できますか?」と訊くと「今からなんで10分くらいかかりますけど?」と言われたので「はい!待ってます」と即答で8個入り450円也を注文。
その間にメカトラブルも直せそうだしといことで右ハンドルのバーテープを剥いていきます。ジャンクションAから右レバーまでのどこかで断線しているのは間違いない、ということは高い確率でレバーの差し込み口でケーブルが抜けているだけでしょう。で大正解で抜けていたケーブルを差し込んでシフトするのを確認して一安心。そんなあっという間の時間に道ばたのスペースにはクルマで駆けつけたあばあちゃんやおばさまが増えてきていた。ほどなくたこ焼きが出来上がり店主に「長いことやっておられるんですか?」と訊くと「31年前からこの場所でやってます」とのことでした。偶然ボクが開店と同時に一番で来たのですぐに買えたけど多分このあたりでは有名なのでしょう、でなければ10過ぎすぐにクルマで来なければならない店に開店時間を見計らって駆けつける地元民がこんなにいるはずもないでしょうから。
出来上がったのをいつものようにサドルの裏にテープで巻き付けられるように袋に入れてもらい出発。どこか眺めのいいところを見つけて食べようと走行するもなかなか見つからず。途中でこれまた行きにはいなかったヤギがすぐ道ばたに放たれているではないか!などと思っているうちに7kmほど走行して琵琶湖大橋の手前の浜辺でひとりで食べました。滋賀県産のたこ焼きを食べるのは何年ぶりやろう?などと考えていました。食べながらハニーにTELしたのですが「キャベツが入っていて食感がシャキシャキしておいしいねん」て言うと「たこ焼きにキャベツ?お好み焼きやん」て小バカにされながらも冷めていてもおいしいたこ焼きを食しました。
たこ焼き屋の店主には「また来ます!」と元気よく返事をしたもののよく考えると10時からの開店だと出発時刻の調整が難しいことに後になって気づく。
琵琶湖大橋までに食べてしまいたかったのはそこには行きに見かけたコンビニがあるからで、出たゴミをなるべく早く処理したかったからです。少しでも違う道で帰りたかったのでこの琵琶湖大橋を渡って湖西の堅田に向かい南下して大津駅に向かいます。こちらの道は正直つらい状態でした。ごく普通の国道なのですが普段そんな道をボクは避けているのでクルマも信号も多くて気分はのらず一刻も早く駅に着きたい気持ちだけで走行していました。そして12時過ぎに大津駅に到着。そして娘の下校までに帰宅出来ました。
思い返してみると行きの近江大橋から長命寺を越えたあたりまでの約45km近くの間にあった信号の数は2〜3カ所でしたので自転車にとってはかなり走行しやすかったですし歩道もほとんどの区間がかなりなだらかな作りで歩行者と共用ですがほとんど人と出くわすことがなかったので安全に走行することが可能だと思います。
そうそうパソコンでルートラボを使って大津駅から琵琶湖一周をした時の距離を計測したら
200kmを少しオーバーしていました、なるほど!反省。行く前にはルートラボでちゃんとコースを引いたほうが良いですね。ということでよほど気がのったら同じコースで、堅田から大津までの国道を避けたいなら湖西線を使って堅田駅まで輪行して琵琶湖大橋を渡る160kmに短縮した方が良さそうです。近々決行の予定です。
今回の装備。サドルの下の物がたこ焼き!
周辺のコンビニはバイクラック(自転車をかける鉄棒みたいのもの)も設置してありバイクを盗難にあわないように安全に見ながら外で食べられるようにもなっていました。
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