鉛筆画 精密描写編(実物大)

久しぶりに(どれくらいぶりかわからない)鉛筆の精密デッサンをしようと思い、そのテスト(新しい紙の性能と自分の可能性)として描いてみた。

モチーフはうちの娘が拾ってきた「どんぐり」。

ここ数年で視力が落ちてきたのがいちばん心配なとこでしたが眼鏡をかければ問題なかったです。

鉛筆画を描く人はたいていの場合(多分ですが)多種類の硬度の鉛筆を使われるようですが、ボクの場合はステッドラー787ホルダーに入れた三菱ユニの「F」と「ボクに合った紙」と「芯研器」があればだいたいOKです。

787ホルダーはネットで検索してもほとんどヒットしないので知っている人も少ないのかもしれませんが、ほかのものも試しましたがやっぱりコレって感じです。他と違うのは太さと重量感です。細いと鉛筆の先のコントロールがしにくいですがコレは太くてよいです。

ユニの替芯「F」も手に入るメーカーのものは全て試し、それどころか気になった鉛筆で替芯の発売されていないものは鉛筆を分解して芯だけ取り出してまでやってみましたが結局ユニに落ち着きました。ステッドラーやファーバーカステルの海外製の物は不純物がユニより多く(と言っても普通の方にはわからない程度かもしれません)描いているとひっかかって一定のノリで進められなかったのです(その頃調べであり現在の物ではありません)。それと堅さの割に色が薄いということもあります。ユニも「HB」では柔らか過ぎて線の太さを一定に保つのに苦労しますし紙の上に削れた芯の粉が残りムラになりやすいことなどから「F」となりました。黒くしたい部分には濃度の濃いものを使えばよさそうなのですが(それも初期の頃にはやっていました)濃い硬度、例えば「6B」などになるといくら先を尖らせても数センチ線を引けば太さが極端に変わってしまいボクのように実物大かそれ以下の大きさで写実的に描写する描き方には向かないと思います。

「芯研器」もいろいろなメーカーのものがありますが、コレも昔からステッドラーの電動芯研器を使用しています。同じメーカーの手動の物も持っていますがやはり電動が便利で速いです。こちらも現在は生産されていなくて入手困難のようです。


最後に最も重要なファクター「紙」です。

紙はボクがもっとも信頼している(合っている)「ストラスモア社のスムース(表記はこれしか無い」ものが随分前から輸入されていないので残っている(年代物ですね)だましだまし大切にしてきました。しかし、いくら中性紙でも長い年月のせいで黄ばんできていましたので現在手に入る紙でいちばん耐えてくれそうなものを探すためにまずは「竹尾社のルミネッセンス紙のマキシマムホワイト四六判Y目110kg」を使ってみました。これは依然仕事を依頼してくださった方がボクが紙に困っているのを知って取り寄せてくださったもので印刷用の紙です。

試しにどんぐりを描いてみましたが表面の「平滑さ」「強さ」「白さ」「目の方向性」どれもトップクラスでした。でもやはりストラスモアとは「描き味の滑らかさ」と「色ノリ」が違いました。でも現在のところNo.1です。

同じような描き方をされている人でおすすめの紙があったら教えてください。


do all one can やりたいことはやれるうちにやっちまおう

興味を持ったら(こころ動かされたら)なんでもやってしまいたい(挑戦したい)でしょ?出来るかどうかわかんないけど、とにかくやり始めてみようと思う。

0コメント

  • 1000 / 1000